100 Greatest Ever Albums I've Heard (25~21)

その作品がいかに優れているか、またいかに好んでいるか。今回の選出において、それらは尺度足り得ない。 今現在の自分の中にある“音楽”を形成するために多大なインパクトを与えた―つまり爪痕を残し、記憶に刻み込まれ、そして新たな扉を開いた作品たちを100枚選びぬいた。

自分にとっての偉大な作品100選、アルバム編。

選出方法は至ってシンプルだ。まずは上述したコンセプトに適している作品を、主観で100枚以上選出した。次にプログラムを作成し1枚ずつ比較し、客観的にランク付けを行った。

紹介を始める前に、一点。 洋楽邦楽問わず思うままに選出したが、自分に与えた影響が大きいランキングというコンセプトの性質上、邦楽の作品が比較的ランキング上位に多くなってしまった。 その理由として両親が洋楽を聴く人間ではないというところも大きいが、なにより洋楽を聞き始めた理由はその時に聞いていた邦楽のルーツを辿っていった結果行き着いたからである。あらゆる音楽への門戸は日本の作品であったため、洋楽と比較したときにその影響度が大きくなってしまうことは避けられない。 このことを頭の片隅に置いておいてほしい (上位は邦楽ばっかりじゃねぇか、と思うかもしれないがご容赦)。

前の順位はこちら tosshie.hateblo.jp

25. ARCADIA

日本のロックバンドTHE ALFEEが1990年10月にリリースした14枚目のアルバム。エスニック・ハードと称される、中近東を思わせる雰囲気が印象的なアルバム。アルフィーは母からの影響で自然と聴いていたが、このアルバムを始めて聴いたときはこんな映画みたいな作品もあるのだなと驚いた。コンセプチュアルな作品が好きになった原体験のようなアルバム。前作『DNA Communication』に続いてシリアスな仕上がりになっていて、特に「Arcadia」~「Count Down 1999」の冒頭5曲の隙の無さには拍手喝采。一転して「流砂のように」の静寂さで場面転換し、そこからややポップさを見せる曲が続くも、無音部がなく組曲的なラスト3曲「Mind Revolution」「On The Border」「Flower Revolution」で再びシリアスに回帰。何度聞いても痺れる。

ARCADIA

ARCADIA

24. Led Zeppelin IV

イングランドのハードロックバンドLed Zeppelinが1971年11月にリリースした4作目。これもロックの歴史を紐解くうえで避けては通れない一枚で、シンプルながら確かな熱いものが凝縮された「Black Dog」「Rock and Roll」という冒頭2曲で一気に釘付けになった。正直過去3枚もほぼ同時に聴いたのだがあまりハマれず、何曲かはかっこいいなと思える程度だった。ただ今作はハードな曲とアコースティックな曲のバランスがよいだけでなく、その配置も完璧であるように感じた。金字塔「Stairway to Heaven」は言わずもがなだが、フォークような温かみある「Going to California」やブルーズのカヴァーながら洗練されたハードロックに仕上がった「When the Levee Breaks」も聴き所。

23. Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E Flat Minor Live with the New Japan Philharmonic

スウェーデンのギタリストYngwie Malmsteenが2002年1月に発表したライブアルバム。オーケストラのファーストヴァイオリンをギターに代えることをコンセプトにして制作され、1998年2月に発表した11枚目のアルバムをライヴで再現して収録したもの。元のアルバムもとても大好きなのだが、やはり実際に共演したこの作品こそ本来のコンセプトが真の意味で完成した瞬間を切り取ったもの。組曲がすべて演奏されているのはもちろん、過去の代表曲が数曲演奏されているのも熱い。シンフォニック・メタルとはまた違った方向性なのも新鮮だし、生だからこその緊張感が伝わってくる感じも心を掴んで離さない。世界で一番好きなライヴ・アルバムといっても過言ではない。

22. DUNE

日本のロックバンドL'Arc~en~Cielが1993年4月に発表したデビューアルバム。最初に聴いたのは『ark』、『ray』、『Clicked Singles Best 13』あたり。そこでドカンと大きな衝撃を受けたあと、デビュー作であるこの作品を手にとってまた衝撃を受けた。『ray』でもダークな雰囲気はあったが、よりゴシックでまさにヴィジュアル系黎明期の耽美で退廃的な色に包まれていて、その雰囲気の違いに驚いた (少なくともこの時期をV系でないというのは無理がある)。ゴシック路線のV系作品としてはおそらく初めて聴いたもので、それまでV系に限らずロックは激しめのものばかり聴いていたのでかなり新鮮でありまさに新しい扉を開いた一枚になった。どれも名曲だがやっぱり「As if in a dream」は神。

DUNE

DUNE

  • L'Arc〜en〜Ciel
  • ロック
  • ¥2444

21. Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory

アメリカのプログレッシヴ・メタルバンドDream Theaterが1999年10月にリリースした5枚目のアルバム。再三コンセプトアルバムが好きだと言っているが、数あるコンセプトアルバムの中で最も惹き込まれたのがこの作品。プログレメタルは大好きだが、それを一気に加速させたのもこの作品のおかげかも知れない。プログレが好きとは言いつつ聴くには腰を据える必要があるが、それでもこのアルバムは定期的に通して聴きたくなる。聴き終わると心が落ち着くというか、感情がリセットされるというか、気持ちを入れ替えたいときにもってこい。これぞまさにプログレといった「The Dance of Eternity」や、穏やかで心が洗われるような「The Spirit Carries On」が聴けるAct IIが全体的にハイライト。

Metropolis, Pt. 2: Scenes from a Memory

Metropolis, Pt. 2: Scenes from a Memory

  • ドリーム・シアター
  • メタル
  • ¥1630

100 Greatest Ever Albums I've Heard (30~26)

その作品がいかに優れているか、またいかに好んでいるか。今回の選出において、それらは尺度足り得ない。 今現在の自分の中にある“音楽”を形成するために多大なインパクトを与えた―つまり爪痕を残し、記憶に刻み込まれ、そして新たな扉を開いた作品たちを100枚選びぬいた。

自分にとっての偉大な作品100選、アルバム編。

選出方法は至ってシンプルだ。まずは上述したコンセプトに適している作品を、主観で100枚以上選出した。次にプログラムを作成し1枚ずつ比較し、客観的にランク付けを行った。

紹介を始める前に、一点。 洋楽邦楽問わず思うままに選出したが、自分に与えた影響が大きいランキングというコンセプトの性質上、邦楽の作品が比較的ランキング上位に多くなってしまった。 その理由として両親が洋楽を聴く人間ではないというところも大きいが、なにより洋楽を聞き始めた理由はその時に聞いていた邦楽のルーツを辿っていった結果行き着いたからである。あらゆる音楽への門戸は日本の作品であったため、洋楽と比較したときにその影響度が大きくなってしまうことは避けられない。 このことを頭の片隅に置いておいてほしい (上位は邦楽ばっかりじゃねぇか、と思うかもしれないがご容赦)。

前の順位はこちら tosshie.hateblo.jp

30. SYMPHONY OF THE VAMPIRE

日本のヴィジュアル系ロックシンガーKAMIJOが2014年3月に発表した初のソロアルバム。このリストの中ではおそらく数える程しかない、リアルタイムで味わった作品のひとつ。全7楽章から成る組曲で、ルイ17世がヴァンパイアとして生きて延びていたらというIFストーリーを描いた重厚かつ劇的な作品。LAREINEVersaillesと紡いできた世界を考えると特に新鮮さがあるというわけではなかったが、一つのコンセプトを基に生み出された作品であり、彼が追求した物語のひとつの到達点として感動したのを覚えている。メタル、コンセプチュアル、シンフォニック、そしてKAMIJOの卓越したメロディセンス。これらが混ざり合えばもう至高。これは間違いなく死ぬときに棺桶に入れてほしいアルバムのひとつ。

Symphony of The Vampire

Symphony of The Vampire

  • KAMIJO
  • ロック
  • ¥1630

29. DISILLUSION ~撃剣霊化~

日本のヘヴィメタル・バンドLOUDNESS1984年1月に発表した4枚目のアルバム。半年後には海外盤もリリースされ、日本の正統派メタルバンドが今まさに海外へ飛び立たんとしている頃のエネルギッシュさが凝縮されている。日本のメタルを聴くにあたって避けては通れない存在であり、一番最初に聴いたのがこのアルバムだった。二井原氏のヴォーカルもわりとクセがあるタイプではあるので、どのラインナップの時期が好きかは結構分かれるところだろうが、かすれたハスキーなこの声も味わい深い。代表曲の数々が収録されていて、パワフルなメタルチューンからメロディアスなパワーバラードまでバリエーションも豊か。日本のメタルバンドもすごいじゃん!と生意気にも思った記憶が鮮明に残っている。

28. The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars

イングランドのロックシンガーDavid Bowieが1972年6月にリリースした5作目。本当にこれは言わずもがなロック史に名を残す大名盤で、ロックの歴史を遡るように聴き漁っていた中でこの作品にたどり着いた。聴く以前ももちろん認識していたが、どうしてもっと早く聴いていなかったのだろう。ここから一気にボウイの沼にずぶずぶとハマってかなり夢中になって作品群を入手しに奔走したのも記憶に新しい。「Moonage Daydream」「Starman」「Ziggy Stardust」……彼のキャリアの中でも屈指の代表曲の多くがこのアルバムに収録されている。よく名前が挙がる曲以外も名曲ぞろいで、最初から最後まで艶やかなジギー・スターダストのパフォーマンスに魅入ってしまう。

27. Machine Head

イングランドのハードロックバンドDeep Purpleが1972年3月にリリースした6作目。こちらもロック史に燦然と名を刻む作品で、特に「Highway Star」「Smoke on the Water」の2曲の知名度は普段ロックを聞かない層にも広まっているはず。この作品を初めて聴いたときには、自分も「知ってる知ってる!」と驚きのような喜びのような感覚になったのを覚えている。名前も知らないのに気づかないうちにメロディが刷り込まれていたという体験は往々にしてあるが、それをおそらく初めてはっきり体感したのがその時だった。小気味いいテンポで流れるようにメロディアスな展開を見せる「Pictures of Home」や「Never Before」が個人的には好きなのだが、当時はリッチー・ブラックモアが演奏したがらなかったそう。

Machine Head

Machine Head

  • ディープ・パープル
  • ハードロック
  • ¥1324

26. N・A・T・S・U

日本のロックバンドTUBEが1990年6月にリリースした10作目。初めてメンバーのみの手で制作された作品であり、第2のデビューアルバムともいわれる。加えてこのあと90年代に数々のヒット曲を飛ばすことになるが、その原点とも言える作品。とはいえ制作、特に名刺代わりともいえる先行シングル曲の選定にはかなり喧々諤々したようで、その難産の末に生み出されたのが今や代表曲と言える「あー夏休み」。「THE SURFIN' IN THE WIND」「90'S DOOR」のように従来のサウンドを意識した爽やかな路線から「KEEP ON SAILIN'」のような包容力ある傑作バラードまで名曲揃い。これはもともと実家にあったアルバムで、物心つかない頃から自然と聴いていた一枚。そう考えるともっと順位上でいいかもしれない?

N・A・T・S・U

N・A・T・S・U

  • TUBE
  • J-Pop
  • ¥2139

100 Greatest Ever Albums I've Heard (35~31)

その作品がいかに優れているか、またいかに好んでいるか。今回の選出において、それらは尺度足り得ない。 今現在の自分の中にある“音楽”を形成するために多大なインパクトを与えた―つまり爪痕を残し、記憶に刻み込まれ、そして新たな扉を開いた作品たちを100枚選びぬいた。

自分にとっての偉大な作品100選、アルバム編。

選出方法は至ってシンプルだ。まずは上述したコンセプトに適している作品を、主観で100枚以上選出した。次にプログラムを作成し1枚ずつ比較し、客観的にランク付けを行った。

紹介を始める前に、一点。 洋楽邦楽問わず思うままに選出したが、自分に与えた影響が大きいランキングというコンセプトの性質上、邦楽の作品が比較的ランキング上位に多くなってしまった。 その理由として両親が洋楽を聴く人間ではないというところも大きいが、なにより洋楽を聞き始めた理由はその時に聞いていた邦楽のルーツを辿っていった結果行き着いたからである。あらゆる音楽への門戸は日本の作品であったため、洋楽と比較したときにその影響度が大きくなってしまうことは避けられない。 このことを頭の片隅に置いておいてほしい (上位は邦楽ばっかりじゃねぇか、と思うかもしれないがご容赦)。

前の順位はこちら tosshie.hateblo.jp

35. Ecliptica

フィンランドのパワーメタルバンドSonata Arcticaが1999年9月に発表したデビュー作。日本でいうところのいわゆるメロスピの代表的なアルバムとして、激推しな評価ばかり目にしていたので大きな期待を持って手に取った。個人的にはやはりStratovariusが大好きなので、そのフォロワー的な意味でも非常に刺さった。「Blank File」や「8th Commandment」のようにスピード重視の曲は問答無用でかっこいいし、「My Land」「Replica」のようにミドル~バラード寄りの曲もその持ち前の豊かなメロディにぐっと掴まれた。やっぱり名曲の呼び声高い「Fullmoon」には心が震えた。スピードに特化した曲ではないがメロディが最高すぎるし、コーラス部の「Run Away×3」はもう心のなかで拳を突き上げるほかない。これぞザ・日本人の心の琴線に触れるメタル。

34. ZERO

日本のヘヴィメタル・バンドDEAD ENDが1989年9月にリリースした4枚目のアルバム。とはいっても最初はメタルバンドとして聴いたわけではなくて、多くのヴィジュアル系バンドに影響を与えた存在として認識したのでこのアルバムから入った。ディスコグラフィーを全部聴いたあとから考えるとむしろこの作品は異端ともいえるもので、確かにあのおどろおどろしい曲を作っていたバンドが「I WANT YOUR LOVE」だなんて歌い始めたら腰を抜かすレベルだろう。でもこのアルバムからはしっかり後続バンドへ与えた影響の片鱗を感じることができて、現在まで脈々と続く系譜の原点の一つであることは疑いようもなかった。「SERAFINE」なんてもう大傑作でしょう。

ZERO[+2]

ZERO[+2]

  • DEAD END
  • ロック
  • ¥2139

33. Rising

イングランドのハードロックバンドRainbowが1976年5月にリリースした2作目。これは洋楽HR/HMを聴き始めた頃に誰もが手に取る一枚でしょう。例に漏れず自分もかなり最初の頃に聴きましたとも。6曲、約34分があっという間に過ぎてしまう濃密さ。もう語り尽くされて耳タコではありますが「Stargazer」「A Light in the Black」の組曲に込められた様式美HR/HMの真髄、打ち震えました。これを「ハードロックではなくてヘヴィメタルだ」と言う人はおそらく少なくて、その境界が曖昧な「HR/HM」という呼称こそ相応しい気がする。この荒っぽさと美しさが最高のバランスで実現しているからこそ、奇跡を生み出しているに違いない。

Rising

Rising

  • レインボー
  • ハードロック
  • ¥611

32. UROBOROS

日本のエクストリーム・メタルバンドDIR EN GREYが2008年11月にリリースした7作目。彼らの作品は時系列で聴いていたが、この作品を聴いたときに背中を走った衝撃が一番大きかった。オリエンタルな雰囲気が強めというのも印象的だが、激しい曲も落ち着いた曲もメロディに秀でていて聞き手をすぐに没頭させる魔力がある。2012年にはリマスターされた上に(ボーナストラック的な意味ではなく本編に)曲が追加されてリリースされるなど、彼らのキャリアの中でも特異で特別な作品であることは間違いない。序盤に配置された大曲「VINUSHKA」もさることながら、静と動の傑作「我、闇とて…」「凱歌、沈黙が眠る頃」からは筆舌に尽くしがたい酩酊感が得られる。

UROBOROS

UROBOROS

31. Black Earth

スウェーデンメロディック・デスメタルバンドArch Enemyが1996年10月に発表したデビューアルバム。しばしばメロデスの始祖とも言われるCarcassでギターを弾いていたマイケル・アモットが結成したバンドで、やはりメロデスの歴史を辿るには欠かせない存在・欠かせないアルバムということで手に取った。メロデスとしてはかなり最初期に聴いた作品ということもあって、自分の中にメロデスのなんたるかを刻みつけた一枚と言っても過言ではない。冒頭の「Bury Me an Angel」「Dark Insanity」の暴虐かつメロディアスなところがこのアルバムの肝であるのは間違いないが、ハイライトはなんといってもやはりラストの「Fields of Desolation」。このメロディには何度も聞き惚れてしまう。

100 Greatest Ever Albums I've Heard (40~36)

その作品がいかに優れているか、またいかに好んでいるか。今回の選出において、それらは尺度足り得ない。 今現在の自分の中にある“音楽”を形成するために多大なインパクトを与えた―つまり爪痕を残し、記憶に刻み込まれ、そして新たな扉を開いた作品たちを100枚選びぬいた。

自分にとっての偉大な作品100選、アルバム編。

選出方法は至ってシンプルだ。まずは上述したコンセプトに適している作品を、主観で100枚以上選出した。次にプログラムを作成し1枚ずつ比較し、客観的にランク付けを行った。

紹介を始める前に、一点。 洋楽邦楽問わず思うままに選出したが、自分に与えた影響が大きいランキングというコンセプトの性質上、邦楽の作品が比較的ランキング上位に多くなってしまった。 その理由として両親が洋楽を聴く人間ではないというところも大きいが、なにより洋楽を聞き始めた理由はその時に聞いていた邦楽のルーツを辿っていった結果行き着いたからである。あらゆる音楽への門戸は日本の作品であったため、洋楽と比較したときにその影響度が大きくなってしまうことは避けられない。 このことを頭の片隅に置いておいてほしい (上位は邦楽ばっかりじゃねぇか、と思うかもしれないがご容赦)。

前の順位はこちら tosshie.hateblo.jp

40. Somewhere Out in Space

ドイツのパワーメタルバンドGamma Rayが1997年8月にリリースした5作目。デビュー作から順番に聴き進んでいったけれども、これが最高傑作だと思った。前任ヴォーカルが辞めてKai Hansenがヴォーカルも務めるようになった前作を聴いたときは、(いくらHelloweenの初期作で聴き慣れているとはいえ)専任入れた方が良かったんじゃ?と思ったこともある。でも今作はその憂いも一瞬で吹き飛ばすような名曲揃い駄曲なし!冒頭から5曲の勢いたるやとんでもない。そこから小曲を挟んで後半戦が始まり、ミドルテンポな曲やバラードを経ていよいよ神曲である「The Winged Horse」。史上最強のメロパワチューンと言っても過言にならないくらいのやつ。インストを挟みつつ終盤も疾走に疾走を重ね、ちょっと食傷気味になるくらいでちょうどいい。

39. Something Wild

フィンランドメロデスバンドChildren of Bodomが1997年11月にリリースしたデビューアルバム。シンプルに好きなアルバムとしては続く2作目、3作目、4作目あたりは間違い無しの傑作だが、自分の中に残した爪痕の大きさで言えばこのファーストがひとつ抜き出ている。メロデスというジャンルとしてはかなり初期に聴いた作品で、ただ明らかにそれだけではなくネオクラのようにクラシカルな要素を確かに感じる。メロデスにネオクラ的パワーメタル要素を取り入れるのは同郷の雄であり私の愛するStratovariusからのインスパイアと言うから自分にハマるのも当然の話。オープニングの「Deadnight Warrior」からモロでその路線ど真ん中、ラストの「Touch Like Angel of Death」までこの革命的なサウンドの海(彼ら的には湖の方が良いか)にどっぷり浸かれる。

Something Wild

Something Wild

  • チルドレン・オブ・ボドム
  • メタル
  • ¥1375

38. Black Sabbath

イングランドヘヴィメタル・バンドBlack Sabbathが1970年2月にリリースしたデビューアルバム。2月13日の金曜日、このアルバムのリリースされた日はヘヴィメタルという一大ジャンルの生まれた日と言われるほど。オープニングでありリードトラックである「Black Sabbath」の、いわゆるヘヴィメタルに抱かれるステレオタイプなイメージとは程遠くゆっくり奏でられる三全音(いわゆる不協和音の一つであり、悪魔的で邪悪な音と見做されていたらしい)はひたすらに重さを際立たせるもの。速い音楽がヘヴィメタルなのではなく、重い音楽こそが“ヘヴィ”メタルなのだと再認識させられた。当然最初に聴いたときにはその良さはすぐに理解できなかった。もちろん重い音楽は好きだけれど速いものが好きだったから。でもこれに段々と病みつきになっていくに連れて、自分にとってのヘヴィメタルが塗り替えられていったのは間違いない。

37. Red

イングランドプログレッシブ・ロックバンドKing Crimsonが1974年9月にリリースした7作目。リリース直前に解散宣言があったことから、初期の集大成ともいえる作品ではあるけれどこれまでのどの作品とも雰囲気は違っている。なんといっても重い。今ならプログレメタルに分類されてもおかしくないくらいディストーションの効いたヘヴィなギターリフが堪能できる表題曲「Red」がその良い例。プログレらしい変拍子や転調が多用された「One More Red Nightmare」のギターもメタリックな要素がある。後半もライヴでの即興演奏を収録した「Providence」、それまでのキャリアの総括とも言うべき屈指の名曲「Starless」と聴き逃がせない曲が。5曲40分に濃縮された、神々しくも荒々しい深遠なる世界の虜になる。


www.youtube.com

36. Psychedelic Insanity

日本の音楽ユニットALI PROJECTが2007年8月に発表した9作目。最初にいくつかのアルバムを同時に購入し、その中にあった1枚。もちろんどの作品も雰囲気が異なりそれぞれの良さがあるのだが中でも一番心に残ったのがこれだった。おそらくアヴァンギャルドでアートな方向の音楽としてはかなり最初期に触れた作品だと思う。ファンから根強い人気を持つ楽曲が多く収録されていて、「愛と誠」「勇侠青春謳」に続く大和ソングとなった「青嵐血風録」、ライヴでの定番とも言うべき「暗黒サイケデリック」という力強い幕開けから聴き手の耳を捉えて離さない。アグレッシヴな方向性と思わせて、キャリアでも屈指の儚い名バラード「胡蝶夢心中」や狂おしい大人の“想い”を艶やかに歌った「欲望」といった落ち着いた曲でもしっかり存在感を持たせている。捨て曲なし。一番のお気に入りは「六道輪廻サバイバル」。

100 Greatest Ever Albums I've Heard (45~41)

その作品がいかに優れているか、またいかに好んでいるか。今回の選出において、それらは尺度足り得ない。 今現在の自分の中にある“音楽”を形成するために多大なインパクトを与えた―つまり爪痕を残し、記憶に刻み込まれ、そして新たな扉を開いた作品たちを100枚選びぬいた。

自分にとっての偉大な作品100選、アルバム編。

選出方法は至ってシンプルだ。まずは上述したコンセプトに適している作品を、主観で100枚以上選出した。次にプログラムを作成し1枚ずつ比較し、客観的にランク付けを行った。

紹介を始める前に、一点。 洋楽邦楽問わず思うままに選出したが、自分に与えた影響が大きいランキングというコンセプトの性質上、邦楽の作品が比較的ランキング上位に多くなってしまった。 その理由として両親が洋楽を聴く人間ではないというところも大きいが、なにより洋楽を聞き始めた理由はその時に聞いていた邦楽のルーツを辿っていった結果行き着いたからである。あらゆる音楽への門戸は日本の作品であったため、洋楽と比較したときにその影響度が大きくなってしまうことは避けられない。 このことを頭の片隅に置いておいてほしい (上位は邦楽ばっかりじゃねぇか、と思うかもしれないがご容赦)。

前の順位はこちら tosshie.hateblo.jp

45. Ultra Beatdown

イギリスのパワーメタルバンドDragonforceが2008年8月にリリースした4枚目のアルバム。メロディアスな曲が好きで、さらに速い曲も大好物の自分にとって、ブラストビートで突き進むパワーメタルが爪痕を残さないわけがない。スピードスターというよりはスピード狂といったほうが語感がぴったり。しかも大抵速い曲は短く終わってしまうものだが、彼らは7分8分もザラにあるほど。もう満腹感がすごいのだ。ここまでくると正直人によってはさすがにやりすぎだと感じるだろうし、だいぶ好みに左右されるだろうなと思う。ただこの味が病みつきになってしまえば、ただ中毒のように速いメタルを体が求め始める。

44. Tales for the Abyss

日本のヴィジュアル系ロックバンドAが2012年6月にリリースした3枚目のアルバム。フルアルバムとしては初。フィドラーをメンバーに擁し、彼がサウンドクリエイションの中核を担っている。その時点でものすごい衝撃だった。ヴァイオリンも弾くのではなく、ヴァイオリンを弾くのである。何を隠そう、彼を含むメンバーのうち二人はポップスバンドSeanNorthとして既にメジャーデビューしている実力派。メロディセンスが抜群で、サウンドもクラシカルかつアグレッシヴで劇的。アップテンポな曲のクオリティはもちろんなのだが、やはり力を遺憾なく発揮するのは民族風のテイスト漂う曲とバラード曲だ。このアルバムでいうと前者は「Shangri-La」、後者は「Abyss」と「Ship "FRIEND OF MINE"」。特に「Ship~」は解散ライブの最後の曲にも選ばれた特別な一曲。

43. OH MY LOVE

日本のポップ・ロックユニットZARDが1994年6月にリリースした5枚目のアルバム。「負けないで」のヒットを皮切りに波に乗っている時期の作品。正直前作のアルバム『揺れる想い』はあまり自分にはハマらなかったのだが、このアルバムは全然違った。一発目の表題曲「Oh my love」からもう最高潮。神曲。あとは「この愛に泳ぎ疲れても」、「I still remember」、「来年の夏も」、「あなたに帰りたい」とまぁ後半がすさまじい。ベストアルバムの常連曲が畳み掛けるかのように押し寄せる。人々に寄り添った身近な歌詞と優れたメロディセンス、これが日本のポップシーンの最前線を突っ走ったパワーということだ。

OH MY LOVE

OH MY LOVE

42. Prometheus: The Discipline of Fire & Demise

ノルウェーブラックメタルバンドEmperorが2001年10月に発表した4作目。海外のシンフォブラックの中だと一番好きなバンドだし、全アルバムもう最強。このアルバムはプロメテウスが生まれてから死ぬまでを描いた複雑で緻密で神がかっているコンセプトアルバム。暴虐ではあるんだけど粗暴ではない、そんなブラックメタルもあるんだなと感動した。ブラックメタルにつきがちな悪魔的だったりホラーだったりというイメージはなく、そういう意味では聴きやすいのではなかろうか。お気に入りは「Empty」で、めちゃくちゃに聞こえるほど非常にカオスだけどそれがかっけえんだ。ラストの「Thorns on My Grave」も凶悪だし美しいし素晴らしいスワンソング

Prometheus - The Discipline of Fire & Demise

Prometheus - The Discipline of Fire & Demise

  • エンペラー
  • メタル
  • ¥1222

41. Appetite for Destruction

アメリカのハードロックバンドGuns N' Rosesが1987年7月に発売したデビューアルバム。デビューアルバムでありながらもうしっかり完成されていて、これ以上に素晴らしいデビュー作というのもなかなか見つけられない。アップテンポな曲からバラードまで名曲ぞろいで、最初に聴いたときもすぐに虜になって何度も何度もリピートしたものだ。特にA面がつよつよで、「Welcome to the Jungle」から「Paradise City」までかっこいい曲のオンパレード。アメリカのロックを聴いてかなり最初の方に触れた作品なので、学生時代の自分にとっての"アメリカ"イメージを強く植え付けた要因のひとつ。「Rocket Queen」なんて聴いちゃったらもう、ねえ?

100 Greatest Ever Albums I've Heard (50~46)

その作品がいかに優れているか、またいかに好んでいるか。今回の選出において、それらは尺度足り得ない。 今現在の自分の中にある“音楽”を形成するために多大なインパクトを与えた―つまり爪痕を残し、記憶に刻み込まれ、そして新たな扉を開いた作品たちを100枚選びぬいた。

自分にとっての偉大な作品100選、アルバム編。

選出方法は至ってシンプルだ。まずは上述したコンセプトに適している作品を、主観で100枚以上選出した。次にプログラムを作成し1枚ずつ比較し、客観的にランク付けを行った。

紹介を始める前に、一点。 洋楽邦楽問わず思うままに選出したが、自分に与えた影響が大きいランキングというコンセプトの性質上、邦楽の作品が比較的ランキング上位に多くなってしまった。 その理由として両親が洋楽を聴く人間ではないというところも大きいが、なにより洋楽を聞き始めた理由はその時に聞いていた邦楽のルーツを辿っていった結果行き着いたからである。あらゆる音楽への門戸は日本の作品であったため、洋楽と比較したときにその影響度が大きくなってしまうことは避けられない。 このことを頭の片隅に置いておいてほしい (上位は邦楽ばっかりじゃねぇか、と思うかもしれないがご容赦)。

前の順位はこちら tosshie.hateblo.jp

50. 生きていてもいいですか

日本のシンガーソングライター中島みゆきが1980年4月に発表した6作目。聴き始めたのは比較的最近ということもあって、各作品をそれほど時間差なく聴いたのだが一番衝撃だったのがこのアルバム。ここまで重く暗い作品がチャート首位を獲得して、年間チャートの上位に食い込むほどのセールスを出した事実。そもそも暗めの曲が受ける土壌があった当時だからこそなのだろうな。初っ端の「うらみ・ます」ですべてを持っていかれた。そのあとも暗めの曲が続くのだが、決して明るくはないが超弩級の曲が前にあったせいで光にすら感じられる。と思ったら終盤で「エレーン」というこれまたへゔぃな曲と「異国」という暗い曲が待っていた。そしてそれで締めるという構成。このアルバムを作った時にどんな精神状態だったのか気になる。

49. Fascinating Violence

日本のメロディック・デスメタルバンドRYUJINが2013年6月に当時Gyze名義でリリースしたデビューアルバム。日本盤がリリースされるより先に海外でリリースされ、先に輸入盤として流通したという時点でもうこのバンドの異様さが伝わる。きちんと海外に受け入れられ評価されうると判断された何よりの証だ。そして聴けばちゃんと本物だと分かる。このランキングには後追いのものがほとんどだが、きちんとリアルタイムで、この肌で勢いを感じた数少ない作品でもある。控えめに言って全曲最高なのだが、特に「Day of the Funeral」がお気に入り。なんといっても歌詞が日本語なのだ。デスヴォイスだからはっきりとは聞き取れないものの、ちゃんと日本語であることはわかる。衝撃だった。

Fascinating Violence

Fascinating Violence

  • GYZE
  • ロック
  • ¥1630

48. Rust in Peace

アメリカのスラッシュ・メタルバンドMegadethが1990年9月にリリースした4作目。これはもう「Holy Wars... The Punishment Due」を聴いてイントロで打ちのめされた。かっっっっっこよすぎるでしょうこれは。いかにもMegadethらしい緻密な音に耳から脳みそ切り刻まれる感じ。そんで「Tornado of Souls」のリフとギターソロもかっこよすぎるし。もちろんそれ以外も名曲ぞろいで最初から最後までザ・スラッシュメタル。やっぱりこの無慈悲なまでに畳み掛けてこそスラッシュ・メタルだよ、と再認識させられたアルバム。Big 4の中ではMetallica、Slayerについで聴いたバンドだったし、当然そのときにはMetallicaをクビになった人が作ったバンドという前情報があった。そして順番に聞いてこのアルバムにたどり着いた時に思ったのは、「こちらが本家では??」。

47. Hangman's Hymn: Musikalische Exequien

日本のエクストリームメタルバンドSighが2007年5月にリリースした7枚目のアルバム。このアルバムは重厚なシンフォニック・ブラックをベースに、時々スラッシュのエッセンスが色濃く出てきたりといった感じ。本当にすごい。誇張なしに全曲最高。特に最高なのがこのアルバムのテーマともいえるフレーズで、「Dies Irae/The Master Malice」の終盤で顔を出して聞き手の耳に強く印象を残しつつ、「In Devil's Arms」でもさりげなく登場、、、と挙げたらキリがないくらいいろいろなところで顔を出すのだが、ラストの「Hangman's Hymn/In Paradisum/Das Ende」では大幅にグレードアップしてしかも繰り返される。全身を鳥肌が駆け巡る。あくまで残した爪痕の大きさというランキングなのでこの順位に甘んじたが、完全に好きなアルバムという指標でランキングつけたらトップ10入りは間違いない。

Hangman's Hymn

Hangman's Hymn

  • Sigh
  • エレクトロニック
  • ¥1681

46. STYLE

日本のロックバンドLUNA SEAが1996年4月に発表した5枚目のアルバム。聴き始めたのは中学卒業とか高校入学とかそのあたりだったので、まだまだREBOOT前。アルバムを一通り聴き終わったあとでも、まんべんなくではなくこのアルバムばかり何度も聴き直していた。そのせいもあってか、アルバムの始まりと言ったら「WITH LOVE」のように静かに始まるのが好みというか自分の中でのスタンダード=STYLE?になった。「RA-SE-N」のような変則拍子にふれる機会もあまりなかったので新鮮だったし、壮大というよりは浮遊感があって幻想的な締めくくり「SELVES」の雰囲気も独特で、このアルバムに病みつきになる理由のひとつだった。

Style

Style

100 Greatest Ever Albums I've Heard (55~51)

その作品がいかに優れているか、またいかに好んでいるか。今回の選出において、それらは尺度足り得ない。 今現在の自分の中にある“音楽”を形成するために多大なインパクトを与えた―つまり爪痕を残し、記憶に刻み込まれ、そして新たな扉を開いた作品たちを100枚選びぬいた。

自分にとっての偉大な作品100選、アルバム編。

選出方法は至ってシンプルだ。まずは上述したコンセプトに適している作品を、主観で100枚以上選出した。次にプログラムを作成し1枚ずつ比較し、客観的にランク付けを行った。

紹介を始める前に、一点。 洋楽邦楽問わず思うままに選出したが、自分に与えた影響が大きいランキングというコンセプトの性質上、邦楽の作品が比較的ランキング上位に多くなってしまった。 その理由として両親が洋楽を聴く人間ではないというところも大きいが、なにより洋楽を聞き始めた理由はその時に聞いていた邦楽のルーツを辿っていった結果行き着いたからである。あらゆる音楽への門戸は日本の作品であったため、洋楽と比較したときにその影響度が大きくなってしまうことは避けられない。 このことを頭の片隅に置いておいてほしい (上位は邦楽ばっかりじゃねぇか、と思うかもしれないがご容赦)。

前の順位はこちら tosshie.hateblo.jp

55. 聖飢魔II ~悪魔が来たりてヘヴィ・メタる

日本のヘヴィメタル・バンド聖飢魔IIが1985年9月に発表したデビューアルバム。今でこそその因縁は解消されたとはいえ、やはりBURRN!誌で0点をつけられたという"事件"があったことを見たときに、そんなことあるか?と気になりすぎて聴いたのが最初(それ以前は曲単位でいくつか他の曲を聴いていた)。最初からかっこいい曲ばかりだし、なんといっても後半の「悪魔組曲 作品666番ニ短調」なんて最高すぎる。特に「第一楽章: STORMY NIGHT」と「第三楽章: KILL THE KING GHIDRAH」にはシビれた。ユーモアがあってとっつきやすいのに中身は本物だなんて、最高の入口だ。これはそれまでメタルに縁のなかった信者がたくさんできたのも納得納得。

54. J.BOY

日本のシンガーソングライター浜田省吾が1986年9月にリリースした10枚目のアルバム。作品の数も多くそれぞれ手に入ったり入らなかったりがあったので、とりあえず代表作からということでシンプルに最初に手に取ったアルバム。冒頭の「A NEW STYLE WAR」~「BIG BOY BLUES」はそのカッコよさに唸ったし、中盤の「LONELY」~「もうひとつの土曜日」の穏やかでロマンティックなパートには切ない気持ちになって、本編ラストの「J.BOY」で拳を突き上げる。2枚組という大作ながら捨て曲皆無で中だるみすることなく、最初から最後まで入り込むことができた。自分が日本のプロテストなロックに触れたごく初期の作品。

J.BOY

J.BOY

53. Baby's breath

日本のアイドル歌手松田聖子が2007年6月にリリースした42作目。このアルバムを聴いたのはそれほど早い段階ではなかったはずだが、そんな中でガンと頭を打たれるような衝撃を受けた。デビュー30周年を数年後に控えているようなタイミングだが、セルフプロデュース期のみならず全キャリアを通してみても指折り数えるほどにすごいアルバムを作ったなと体感。初めて単独ですべての作詞作曲を務め、持ち前のポップセンスが満開になったのだろうか。明るくポジティブな曲から切ないバラード、アダルトな雰囲気ただようフックの効いた曲まで色とりどり。まだまだインスピレーションに溢れた活動を続けられる姿を見せつけられた。

Baby's breath

Baby's breath

  • 松田 聖子
  • J-Pop
  • ¥2139

52. BEAT EMOTION

日本のロックバンドBOØWYが1986年11月にリリースした5枚目のアルバム。聴いて一発で惹きつけられるパワーと魅力に溢れていて、まだまだ日本のロックを聞き始めて間もない頃だった当時の自分に強烈な印象を刻みつけた。バラードも収録されてはいるが「B・E・L・I・E・V・E」くらいなもので、その他大半はビートの効いたロックチューン。一本筋の通ったアルバムの方向性が明瞭でとにかくかっこいい。ラストの曲までアップテンポに仕上げてくるという徹底ぶり。正直聴き返す度にああこんな曲もあったなと思い返すものもあるのだが、それでも聴くたびにかっこいいなと思えるのだからすごい。

Beat Emotion

Beat Emotion

51. Slippery When Wet

アメリカのロックバンドBon Joviが1986年8月にリリースした3作目。世界的に大ヒットしたアルバムであることはいうまでもないが、最初にこのアルバムを聴いたときの感想は「これがアメリカのロックか」だった。というのも洋ロックの入りがイギリス寄りだったから。そのときはどちらかといえば「Livin' on a Prayer」よりも「You Give Love a Bad Name」に打たれた。あとは「Raise Your Hands」とかどこかデビュー作の「Runaway」を思わせる「I'd Die for You」あたりが刺さった。統一感と言うよりは一曲一曲のポテンシャルの高さがアルバム全体を引き上げているような印象。シンプルにいい曲しかない。