100 Greatest Ever Albums I've Heard (30~26)
その作品がいかに優れているか、またいかに好んでいるか。今回の選出において、それらは尺度足り得ない。 今現在の自分の中にある“音楽”を形成するために多大なインパクトを与えた―つまり爪痕を残し、記憶に刻み込まれ、そして新たな扉を開いた作品たちを100枚選びぬいた。
自分にとっての偉大な作品100選、アルバム編。
選出方法は至ってシンプルだ。まずは上述したコンセプトに適している作品を、主観で100枚以上選出した。次にプログラムを作成し1枚ずつ比較し、客観的にランク付けを行った。
紹介を始める前に、一点。 洋楽邦楽問わず思うままに選出したが、自分に与えた影響が大きいランキングというコンセプトの性質上、邦楽の作品が比較的ランキング上位に多くなってしまった。 その理由として両親が洋楽を聴く人間ではないというところも大きいが、なにより洋楽を聞き始めた理由はその時に聞いていた邦楽のルーツを辿っていった結果行き着いたからである。あらゆる音楽への門戸は日本の作品であったため、洋楽と比較したときにその影響度が大きくなってしまうことは避けられない。 このことを頭の片隅に置いておいてほしい (上位は邦楽ばっかりじゃねぇか、と思うかもしれないがご容赦)。
前の順位はこちら tosshie.hateblo.jp
30. SYMPHONY OF THE VAMPIRE
日本のヴィジュアル系ロックシンガーKAMIJOが2014年3月に発表した初のソロアルバム。このリストの中ではおそらく数える程しかない、リアルタイムで味わった作品のひとつ。全7楽章から成る組曲で、ルイ17世がヴァンパイアとして生きて延びていたらというIFストーリーを描いた重厚かつ劇的な作品。LAREINE、Versaillesと紡いできた世界を考えると特に新鮮さがあるというわけではなかったが、一つのコンセプトを基に生み出された作品であり、彼が追求した物語のひとつの到達点として感動したのを覚えている。メタル、コンセプチュアル、シンフォニック、そしてKAMIJOの卓越したメロディセンス。これらが混ざり合えばもう至高。これは間違いなく死ぬときに棺桶に入れてほしいアルバムのひとつ。
29. DISILLUSION ~撃剣霊化~
日本のヘヴィメタル・バンドLOUDNESSが1984年1月に発表した4枚目のアルバム。半年後には海外盤もリリースされ、日本の正統派メタルバンドが今まさに海外へ飛び立たんとしている頃のエネルギッシュさが凝縮されている。日本のメタルを聴くにあたって避けては通れない存在であり、一番最初に聴いたのがこのアルバムだった。二井原氏のヴォーカルもわりとクセがあるタイプではあるので、どのラインナップの時期が好きかは結構分かれるところだろうが、かすれたハスキーなこの声も味わい深い。代表曲の数々が収録されていて、パワフルなメタルチューンからメロディアスなパワーバラードまでバリエーションも豊か。日本のメタルバンドもすごいじゃん!と生意気にも思った記憶が鮮明に残っている。
28. The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars
イングランドのロックシンガーDavid Bowieが1972年6月にリリースした5作目。本当にこれは言わずもがなロック史に名を残す大名盤で、ロックの歴史を遡るように聴き漁っていた中でこの作品にたどり着いた。聴く以前ももちろん認識していたが、どうしてもっと早く聴いていなかったのだろう。ここから一気にボウイの沼にずぶずぶとハマってかなり夢中になって作品群を入手しに奔走したのも記憶に新しい。「Moonage Daydream」「Starman」「Ziggy Stardust」……彼のキャリアの中でも屈指の代表曲の多くがこのアルバムに収録されている。よく名前が挙がる曲以外も名曲ぞろいで、最初から最後まで艶やかなジギー・スターダストのパフォーマンスに魅入ってしまう。
27. Machine Head
イングランドのハードロックバンドDeep Purpleが1972年3月にリリースした6作目。こちらもロック史に燦然と名を刻む作品で、特に「Highway Star」「Smoke on the Water」の2曲の知名度は普段ロックを聞かない層にも広まっているはず。この作品を初めて聴いたときには、自分も「知ってる知ってる!」と驚きのような喜びのような感覚になったのを覚えている。名前も知らないのに気づかないうちにメロディが刷り込まれていたという体験は往々にしてあるが、それをおそらく初めてはっきり体感したのがその時だった。小気味いいテンポで流れるようにメロディアスな展開を見せる「Pictures of Home」や「Never Before」が個人的には好きなのだが、当時はリッチー・ブラックモアが演奏したがらなかったそう。
26. N・A・T・S・U
日本のロックバンドTUBEが1990年6月にリリースした10作目。初めてメンバーのみの手で制作された作品であり、第2のデビューアルバムともいわれる。加えてこのあと90年代に数々のヒット曲を飛ばすことになるが、その原点とも言える作品。とはいえ制作、特に名刺代わりともいえる先行シングル曲の選定にはかなり喧々諤々したようで、その難産の末に生み出されたのが今や代表曲と言える「あー夏休み」。「THE SURFIN' IN THE WIND」「90'S DOOR」のように従来のサウンドを意識した爽やかな路線から「KEEP ON SAILIN'」のような包容力ある傑作バラードまで名曲揃い。これはもともと実家にあったアルバムで、物心つかない頃から自然と聴いていた一枚。そう考えるともっと順位上でいいかもしれない?





